おすそわけ

タヒチの人々に教えてもらった大切なこと。広島の原爆の経験から教えてもらったこと。日々沢山のうれしい出会いの中で、見たこと聞いたこと、考えたこと。おすそわけ。

じわり。じわり。

じわり。じわり。

じわり。じわり。

知らなかった は 意味がない。

じわり。じわり。

じわり。じわり。

きづくときには あとのまつり。

じわり。じわり。

もう わたしのとなり。

 

 

卒業論文をだしました。

なんて後味のわるい終わり方なんだ…。

全力が出し切れなかった、出し切らなかった自分の、

人間力のほどを思い知らされました。

お世話になった方たちに、お手紙をかこう。

 

さて。

 

「人間とは、そういうもの。」

 

じわり。じわり。

それはやってくる。

 

そういうものだということを、私は感じてきました。

 

じわり。じわり。

知らないんです。私たちは、知らない。

知ろうと思っても、知れないこともある。

あれ?と思った時にはもう遅い。

 

そういうものなんだと思う。

 

――先月くらいに、授業でこんな映画を見た。

 

movies.yahoo.co.jp

 

憎しみ。La haine 

 

この中に、とても印象的な言葉が出てくる。

 

 

50階から飛び降りる男。

彼は落ちながら確かめ続ける。

まだ大丈夫。まだ大丈夫。まだ大丈夫。

だが、問題は落下ではなく、着地だ。

 

 

――ポーランドオシフィエンチムアウシュヴィッツ強制収容所跡に行った時に

同じことを聞いた。

 

大丈夫、大丈夫と思っていると、大丈夫ではなくなってしまう。

気づかないうちに、変わってゆく。

知らないうちに、変わってゆく。

 

ユダヤ人を皆が追い込んだだろうか?

そうは言えない。「やめよう」と誰も言わなかっただけだ。

 

――そしてその話はこう続いた。

 

ヘイトスピーチ」が横行する時代。

誰も「やめよう」と言わなくなったら何が起こるか。

気づいた時にはもう遅い。

 

 

 

じわり。じわり。

やってくる。

 

 

わたしはその足音を、聞き漏らさないでいたい。

 

「やめよう」と、言い続けたい。

 

 

誰かを傷つけることを、当たり前にしてはいけない。