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おすそわけ

タヒチの人々に教えてもらった大切なこと。広島の原爆の経験から教えてもらったこと。日々沢山のうれしい出会いの中で、見たこと聞いたこと、考えたこと。おすそわけ。

『タヒチ』ってどこ?!

タヒチってどこ?!

「あんた先月どこいってたの」

タヒチ~!」

タヒチってどこ?!」

 

わかります、その気持ち。

 

タヒチは、ここにあります。

 

 太平洋の真ん中~~!

「ハイチ」じゃないよ、「タヒチ」だよ。

ハイチとタヒチは全然違います。

 

タヒチ」「タヒチ」って言っているけど、「タヒチ」は国の名前じゃありません。

正確には「タヒチ島」で、島の名前です。

じゃあ国名はなんなんだ、というと、おそらく「フランス」です。

タヒチ島は、「フランス領ポリネシア」という、フランスの海外領土の一部です。

タヒチ島だけじゃなくて、たーーーくさんの島を集めて「フランス領ポリネシア」と言っています。

 

ここでは、紛らわしくなってしまうので、フランス領ポリネシアのたくさんの島々のことを「タヒチ」、タヒチ島のことは「タヒチ島」と呼ぶことにしましょう。

どうやって行くのか

日本からは、週に何便か、直通でタヒチ島の空港「ファアア空港」まで行ける飛行機が出ています。

ほとんどの日本人観光客は、その便で行くんじゃないでしょうか。

でも往復で、うん十万円します。

私はそんな高い飛行機には乗れないので、4分1の値段の飛行機で行きました。

成田⇒香港⇒オークランド⇒ファアア

全部で30時間くらいかかります。

どこかのタイミングで翌日の飛行機になってしまうため、成田で一気にチェックインができません。

オークランドで入国と出国をし、チェックインしなおし、預けた荷物の手続きをしなおします。

これは本当に疲れた…。

はじめて一人のフライトだったので、爆笑ハプニングもたくさんあるのですが、その話はまた今度。

 

「楽園」

ところで、たぶん、みんなが「タヒチ」をよく覚えている理由は、

タヒチがハネムーンの旅行先の人気がとっても高いからでしょう♡

ボラボラ島とか、聞いたこと、ないですか?

タヒチといえば、こんなのを想像する人も多いんじゃないでしょうか。

http://www.oceanmate.co.jp/images/tahiti/tahiti_image.jpg

 

はぁ~~♡♡きれい。

旦那さんと行きたい。

 

青い空。きれいな海。(本当にきれい。私の語彙では言い表せない。)

穏やかな気候。あたたかい人々。優雅な時間。

きっとそんな「楽園」を求めて、たくさんの観光客がタヒチにやってくるんだと思います。

 

おみやげのクッキーにも、観光パンフレットにも、「楽園」「paradise」がいっぱい。

 

素敵なところタヒチ。地球最後の楽園タヒチ

 

誰にとっての「楽園」なんでしょうか??

住んでいる人にも、「楽園」でしょうか?

 

私がタヒチに行ったわけ①

私は、去年地球一周する船に乗っていたときに、タヒチに行きました。

「パパラギ」っていう本に私は強く影響されていて、タヒチに行くのを本当に楽しみにしていました。(パパラギぜひ読んでください)

船の中では、タヒチ島に住んでいるおじさんが、ポリネシアの歴史や伝統的な暮らしについてレクチャーをしてくれていて、すっかりタヒチに憧れていたんです。

そこで、そのおじさんに無理を言ってお願いをして、おうちにお世話になることにしました。

タヒチの暮らしと農業に触れたい。これが私がタヒチに行ったひとつめの理由。

f:id:naoriori:20151108010708j:plain

*1

 

わたしがタヒチに行ったわけ②

もうひとつ、大事な理由があります。

みなさんは、タヒチで核実験が行われていたことを知っていますか?

 

http://tahiti-helicopters.com/wp-content/uploads/2014/12/tahiti_01.jpg

 

こんなきれいな海の、そう遠くないところで、

 

 

http://atlanticsentinel.com/wp-content/uploads/2013/04/French-nuclear-weapons-test.jpg

 

こんなことが起きていたんです。

 

ちょっとカタイ言葉が続きますが、

フランスは、1966年から1996年までの30年の間、193回の核実験を、仏領ポリネシアで行いました。

そのうちの46回は、大気圏実験と言って、空中にどかーん!と爆発させるものです。

たくさんの放射性物質が、周辺の島々まで到達したという報告もあります。

 

この実験があったのは、フランス領ポリネシアの中の、モルロア環礁とファンガタウファ環礁というふたつの環礁です。

(環礁というのはサンゴ礁でできた、わっかになった島のことです。内側がラグーンになっていることが多いです。)

タヒチの主な都市のあるタヒチ島からは、1200kmほど離れているのですが、当時はたくさんのタヒチ人の労働者が核実験場で働いていました。

そのことが原因で被爆し、健康状態がすぐれない人や、家族や子どもにも悪影響が及んでしまった人たちがたくさんいます。

 

私は、このフランス領ポリネシアでの核実験について卒業研究をするために、タヒチに行きました。

『調査』というには恥ずかしいほどの、未熟な状態でして、現地で協力してくれたみなさんに、どうしようもないほど迷惑をかけてしまったのですが…その大失敗の話はまた後日。お世話になった皆さんには感謝してもしきれません。私の力ではなく、現地で助けてくださった皆様の力が絶大であることを添えておきます。

核実験があった間に、核実験場で働いていた人たちを探し、インタビューをしていました。

 

卒論のレベルで海外まで調査行かなくても…と何度も言われたのですが、

私は文字を読むのは好きではないし、検索して出てきた文字たちを読んでいても、なんのこっちゃよくわからなかったんですね(笑)

それで、やっぱりいつものように「行ってみる」ことにしたんです。

 

 

ちょっと余談なのですが、

私の通っていた高校は、修学旅行がありませんでした。

そのかわり「研修旅行」がありました。10こくらいのコースから、自分でひとつ選んで「研修」に行くんです。

そのうちの一つが、マーシャル諸島でした。

たしか、「21世紀の縮図を見る」みたいなサブタイトル。

そのコースの説明会で、担当の先生が言った言葉が、ずっと忘れられないんです。

 

「写真やテレビでは、きれいな景色を見ることができます。

でも、「におい」っていうのは行ってみないとわからないんですね。」

 

なんて素敵なことを言う先生なんだと思いました。

その言葉に魅了されて、私はマーシャル諸島にも行ったし、いつも「におい」を覚えるようになったんです。

以上余談でした。

 

話は戻って、

そう、私は「行ってみた」んです。

実際に核実験に関わっていた人たちに、当時の様子を聞きました。

きちんと話ができたのは10人くらいだけど、1時間も2時間も使って、たくさんのことを話してくださいました。

目の前にいる、その人の人生の話。

その中に「核実験」があることを、強く強く感じました。

行って本当によかったです。

 

そろそろ終わりにする前にひとつだけ。

タヒチでの暮らしは、素晴らしいものでした。

また、詳しく書こうと思います。

 

ひとつ、とても心に残っていることを挙げるとすれば、

日曜日のマルシェの話。

 

日曜日、タヒチではいろんなところでマルシェが開かれます。

お魚とか野菜とか、お花とか果物とかお肉とか、とにかくいろんなものが並びます。

朝5時からスタートして、なくなったらおしまいです。

ある日、マルシェに連れて行ってあげるよ、とおじさんが言ってくれたので、4時半に起きて外に出ました。

まだ日がのぼっていない東の空をみていると、だんだん空が赤くなってきます。

本当にきれいな朝日でした。

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そして、空が明るくなるにつれて、周りから声が聞こえてくるんです。

チュンチュンという鳥の声、大きくなってきたなと思ったら、

鶏がこけこっこー。

車の走る音が大きくなり、人の声が聞こえます。

犬が歩きだし、鶏とひよっこたちのお散歩が始まります。

そしておじさんが「おはよう」。

 

なんて美しい朝なんだ。

ガイドブックに書いてある「タヒチの人は早起きです」

「早起き」なんて言葉、なんてチープなんだと思いました。

朝、太陽がのぼる。生き物が動き出す。

とてもシンプルだけど、とても美しい朝でした。

 

あ~~思い出したら胸がどきどきする。

 

今日はこの辺にしておきます。

次は何を書こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:こんな自然があるんですよ。畑仕事もお手伝いさせてもらいました。